〈著者紹介〉

Molly Lefebure

ロンドン生まれ著述家・小説家・伝記作家。彼女の履歴では「最初の事」が目立つ。婦人参政権運動を最初に始めた、アメリカ系の有名な最初の女子のための「パブリック」(私立の)スクール、North London Collegiate School(1850年創立)で教育を受けた。第2次世界大戦のために、ロンドン大学で教育が中断され、パリのソルボーヌ大学で歴史学を学ぶ計画が断念された(彼女の父はフランス家系の出身)
ロンドン大空襲(1940-41)中、警察裁判所の最初の女性記者となり、また、公共の遺体安置所で女性として最初に働き、世界的に著名な法医学者Keith Simpson教授の私的な医務秘書を務めた。彼女のロンドン大空襲の体験が彼女の最初の短編小説“Night in the Front Line”(1942;アンソロジーWave Me Goodbye,Virago Press1988;Penguin Books,1989に収録)となり、この話が彼女の長編小説Blitz! (Gollancz,1988;St.Martin'sPress,1989)の基礎となった。彼女の遺体安置所での仕事は、彼女のノンフィクションEviddence for the Crown:Experiences of a Pathologist's Secretary(Heinemann,1958;Lippincott,1959;White Lion,1975;Grafton,1990)に書かれた。
6年間Simpson教授の秘書を務めた後、彼女はJohn Gerrish氏(後に会社役員になった)と結婚し、2人の息子の母親となった。フリージャーナリストとして、また、ラジオ・テレビのシナリオライターとして,活躍する傍ら、社会心理学の教員免許を取得し、若い非行者・麻薬常用者のためにGreater London Councilで働いた。この仕事のお陰で,彼女はそれまであまり気付かれていなかったコールリッジとアヘン中毒の関係に注目Samuel Taylor Coleridge ABoudage of Opium (Gollancz,1974;Stein & Day,1975)を書くことができた。
彼女は、長年、湖水地方のケジックに住み、毎年グラスミアでWords-worth Summer ConferenceとWordsworth Winter Schoolを企画し、そこで定期的に講演を行っている。湖水地方、湖水詩人、カンブリアに関する著書、童話、伝記などを多数出版し、著述家として幅の広い活動を行っている。

〈訳者紹介〉

青山 富士夫(あおやま ふじお)

東京都出身.青山学院大学名誉教授.MLA終身会員.
主な著書・訳書:『20世紀イギリス文学作家総覧』(全5巻)(北星堂書店1974-84)
W.J.ベート『古典主義からロマン主義へ』(翻訳,北星堂書店,1986)From the Silver Vases to the Grecian Urn:Collected Essays on Pope, Coleridge, and Keats(The Hokuseido Press,1997),『自然とヴィジョン―イギリス・アメリカ・アイルランドの文学』(共著,北星堂書店,2002)『英米文学に見る男女の出会い』(編著、北星堂書店、2004)