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「現代最大の詩人であり、英語の詩人として最大の詩人であることはまちがいない。どの言語の詩人のなかでも最大である」(T.S.エリオット)と目せられ、1923年のノーベル文学賞に輝くW.B.イェイツの1950年決定版全詩集による386篇の詩の全訳である。
五十数年間、途中、数年のブランクがあったにせよ、終始、詩を書きつづけた詩人は、文学史上でも稀有の存在であろう。しかも、イェイツは最後まで不死鳥のように旺盛な闘志と創作意欲を失わず、いや、ますます高め、熱狂的な「鷲の精神」で貫き通した偉大な詩魂の持ち主であった。
五十数年間の成果を更に改削した1933年版『全詩集』に、その後の詩を加えた1950年版が最終決定版になった。この決定版は12の詩集からの「抒情詩」と、6篇の「物語詩と劇詩」とによっって構成されており、イェイツが後世に遺したいとねがった詩作品を含む。
神秘的な幽愁の美を湛え、夢幻に包まれた詩、象徴詩、ラファエロ前派に近い詩などから出発して、劇的な苦悶の道をいくつも通りぬけながら、しだいに硬質の現代詩にゆきつく行程が、この1冊の全詩集の中に煮詰まれた形で集結している。孤高の詩人の歩んだ峻烈な精神的闘争の軌跡を通して、私たちの時代の変遷や危機に立つ現代の抱える意味を深く新しく認識しなおすことができるだろう。
鈴木 弘 訳
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A5判・364頁 定価4,200円(本体4,000円)
●ISBN4-590-00654-5
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