山中Y子先生
英国雑感
No.4
EUは何処へ?
英国では、戦没者追悼の赤いポピーを胸に、各地で追悼集会が模様されました。過去の戦争のみならず、イラクやアフガンでの死者は今の事なのです。そして、ご存知のように、EUは通貨ユーロ圏が崩壊する危機に直面し、キャメロン首相が、わずか8時間の日本訪問を断念したほどです。日英セミナーの提案者の親日派の大臣でさえ、今は日本のことは、頭の片隅に追いやられている状態です。
ギリシャが、巧みな連立内閣樹立で一息ついたと思った翌日には、イタリアの危機が表面化し、ベルルスコーニ首相が、終に退陣しました。イタリアの危機は以前から言われていましたが、これほど急に、表面化するとは専門家でも予想していませんでした。金融の動きが、これまでの常識的な動きを超えたスピードで動いている証左との認識です。
ベルルスコーニ首相の退任の記事の横には、「次は、フランスか???」との見出しが躍り、サルコジ大統領とオバマ大統領の記者会見の写真が掲げられ、この危機を助けられない米国と、剣の上を綱渡りと言われるサルコジ大統領の政治生命をかけた大統領選への動きが注目されます。外交専門のチャタムハウスは、所長以下、このEUの危機への対応に追われています。注目されるのは、中国の専門家がEU各国を駆け回っていると言う事実です。
「財政緊縮で国内的にデモなどの批判を受けている状況なので、英国はとてもユーロを助けられない」と言ったキャメロン首相を、サルコジ大統領は罵るような非難をしており、中国に助けを求めました。中仏の接近も、英国から見れば大変気がかりなのです。
日本の専門家やメディアがどういう分析をしているか知りたいところですが、中国はユーロを救う為には条件を出すでしょう。問題はそれが何かと言う事です。数年前EU各国は、中国への武器輸出を解禁しようとしていました。私は、政務官の時に、ブリュッセルを始め、EU加盟国で講演し、軍備拡大に歯止めをかけるためにも、中国への武器輸出解禁を思いとどまるよう働き掛け、何とか納めた経験からみれば、この戦略的なチャンスを中国は逃すはずが無いと思えるのです。すなわち、このユーロ危機は、北東アジアの安全保障に非常に大きな影響を与え兼ねない事を、日本政府はきちんとフォローしているか心配です。
また、ドイツが支えてきたギリシャ等の国々が、返済不能になっているのでドイツ自体も早晩、金融危機に直面することになるでしょうが、それがいつなのか?イタリアの次はフランスか?否、その前にハンガリーだろう!スペインの方がもっと危ないのでは?との憶測が飛び交い、この先のEUの行方には暗雲が立ち込めていると言えます。1国でも脱落すれば、一挙にユーロは崩壊し、ユーロ圏の17カ国と非ユーロ圏10カ国の溝は深まり、EU自体の存続の危機がせまるかもしれないのです。まるで、この機に乗じたようなタイミングで、イランの核兵器疑惑も浮上しています。
ケンブリッジのタクシードライバーが、ユーロを持っていた私に「早く使った方が良いよ!」と冗談を言うほどに巷間でもユーロ危機が囁かれています。
Tohoku Reconstruction and Prime Minister
NODA(東北復興と野田首相)講演に対するQ&A
Chatham House(王立国際問題研究所)
2011.10.21
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大震災の映像を見て、どうやって、あの中で日本人は助け合い、秩序を保っていられたのか、その強さに感心した。
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各県や個人が、皆バラバラに遣れる事をやっているように見えるが、復興に政府の統一した方向性が見えないのは何故か?
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外務大臣は外交に明るくないと報道されているが、外交は大丈夫か?
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TPPに対しては、反対が多い中、どのようにして参加に漕ぎ着けるのか?
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米国との関係は、どういう方法で修復するのか?沖縄に納得して貰うのは無理だと思うが・・・。
* 原発の放射能に、日本人は敏感すぎるのではないか?
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原発に関する情報が、後手後手に廻ったが、あれは、政府が知らなかったのか、それとも、隠していたのか?
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原発の対応で、国民は政府を信用していない。そのような状況で、今後の原発の再稼動が可能なのか?
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来年には、すべての原発が定期点検で止まってしまうという報道があるが、そのままで、日本はどうするつもりか?
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英国と日本は、エネルギー政策で歩調を合わせるのが良いと思うが、日本は、ドイツの方向に向いているようで、心配だ。
* 前総理は、外交に疎いようだが、今度の総理はどうか?
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中国との尖閣列島の問題を、野田政権は解決できるのか? 対中国政策は?
* 野田首相は思ったより支持率が高かったが何故か?
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日本の首相が毎年のように代わるのでは、まともな外交は出来ないのではないか?
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野田首相が、来年の党首選で勝つとしたら、どのような要件が満たされれば良いのか?
窪田恭久
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